宅建の中でも、権利関係ってすごく苦手…
問題が難しくて、勉強のモチベーションが下がっちゃう。
慣れないと、何言ってるかわかんなくて難しいよね!
宅建を勉強していると、この「権利関係」でつまづきませんか?
問題文も難しいので、実際の難易度以上に難しく感じてしまう人も多いでしょう。
まず前提として押さえておきたいのが、権利関係は満点を目指す分野ではない。
という事です。
満点を目指そうとすると、範囲が広すぎる上に細かいところもおさえていかなくてはいけないので、ここは最低でも半分以上正解するくらいの感じで大丈夫。
権利関係は毎年14点なので、半分の7点以上とれればひとまずOK。
出来るだけ効率よく7~10点くらい点数を取れるようになったら、宅建業法など、他の分野に時間を割くのがオススメです。
ここではなるべく効率よく権利関係で点数をとるコツをお伝えしていきます。
ちなみに僕が宅建に合格するまでには独学を数回挫折。
通信講座で不合格。
学校通学でようやく合格。
と色んな勉強法にチャレンジしております。
詳しくは、宅建は独学が良い?通学、通信講座との違いについて思うこと。もご興味あればご覧ください。
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宅建は独学が良い?通学、通信講座との違いについて思うこと。
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【宅建】苦手な権利関係を解きやすくするコツ3選【目標7~10点】
権利関係で重要なのは、知識ではなく読解力です。
これは断言できます。
もちろん知識ゼロでも大丈夫!という意味ではないです。
しっかり問題文に書かれている状況が整理できて、登場人物が何をしたのかを理解すれば、一般常識的な考え方で回答できてしまう物もかなりあるんです。
なので、しっかり読み解いて、理解するコツを3つご紹介します。
- 外国語の学習と近いものという認識を持つ
- 登場人物の中で誰が1番かわいそうかを考える
- この決まりが無かったら困ったことになる。という具体例を考える
それでは、深掘りしていきます。
外国語の学習と近いものという認識を持つ
権利関係は、問題文が難しいです。
日本語なんだけど、全然意味わからない…
なので、ここはもう外国語の学習と近いという認識でいた方が良いです。
例えば、英語であれば「Apple」は「リンゴ」。
「study」は「勉強」。
といった感じで、単語の意味から勉強しませんか?
なので、いくつか例を出すと
- 錯誤 → 勘違い
- 善意 → 知らない
- 悪意 → 知っている
- 相殺 → チャラにすること
こんな感じ。
ざっくりでいいので、単語の意味から学習していった方が良いです。
これが出来るとどうなるかというと…
Aの抵当権設定登記があるB所有の建物が火災によって焼失してしまった場合、Aは当該建物に掛けられた火災保険契約に基づく損害保険請求権に物上代位することができる。〇か×か。
という難解そうな文章が、
Aが借金の担保として登録していたB所有の建物が火災によって焼失してしまった場合、Aは当該建物に掛けられた火災保険契約に基づく保険屋さんに保険金を請求する権利を借金の返済の代わりにもらうことができる。〇か×か。
といった感じで翻訳することができます。
ちょっとわかりやすくなった気がしませんか?
もう一つ工夫を加えるとすると、登場人物がどういう立場の人かがわかるとさらにわかりやすくなります。
A銀行が借金の担保として登録していたヨコシマの自宅が火災によって焼失してしまった場合、A銀行はヨコシマの自宅に掛けられた火災保険契約に基づく保険屋さんに保険金を請求する権利を借金の返済の代わりにもらうことができる。〇か×か。
仮で全然構わないので、こんな感じで人物名や会社名なんかを入れていくと、さらにわかりやすくなります。
どうでしょう?
外国語を学習する時に似ていると思いませんか?
登場人物の中で誰が1番かわいそうかを考える
個人的な考えとして、民法は基本的にかわいそうな人を保護してあげる決まりという解釈です。
なので、先ほどの問題
A銀行が借金の担保として登録していたヨコシマの自宅が火災によって焼失してしまった場合、A銀行はヨコシマの自宅に掛けられた火災保険契約に基づく保険屋さんに保険金を請求する権利を借金の返済の代わりにもらうことができる。〇か×か。
この場合、かわいそうなのは「借金の担保がなくなって返済される保証がなくなったA銀行」か「自宅が火事でなくなってしまったヨコシマ」か。
という話になります。
で、この場合ヨコシマは確かに自宅がなくなってかわいそうです。
ただし、ヨコシマは自分で火をつけたかもしれませんし、寝タバコをしていたかもしれません…
そういう可能性を加味すると、
何の過失もない上に、せっかくお金を貸してあげて返ってくる見込みが薄くなったA銀行の方がかわいそう。
こんな風に考えていく事がポイントです。
そうすると「物上代位って何?」と最初はわからなかったとしても、「A銀行を保護するために、保険金を請求する権利はあげてもいいんじゃない?」と正解に近づくことが可能です。
この決まりが無かったら困ったことになる。という具体例を考える
もし問題を読み解くことが出来て、一番かわいそうな人が誰かまで考えて、さらに自信がない場合。
この決まりが無かったら困ったことにならないか?
を考えてみます。
引き続き、
A銀行が借金の担保として登録していたヨコシマの自宅が火災によって焼失してしまった場合、A銀行はヨコシマの自宅に掛けられた火災保険契約に基づく保険屋さんに保険金を請求する権利を借金の返済の代わりにもらうことができる。〇か×か。
この問題を例にしていきます。
前述のとおり、一番かわいそうなのは「せっかくお金を貸したのに戻ってくる見込みが薄くなったA銀行さん」です。
では、これがそうじゃなかったら困ったことにならないか?という視点で考えます。
どういう事かというと、
もし火災になって借金の担保がなくなったのに、火災保険のお金をA銀行さんがもらえなかったら…
という感じです。
その場合、単純に貸したお金が返ってこない。
という形になります。
そんなことになるんだったら、A銀行さんは誰にもお金を貸したくなくなってしまいます。
それは皆さん困りますよね?
という事で、なおさらこの問題は〇なのでは?
また正解に近づきました。
まとめ
今回は宅建の中でも点数が取りづらい「権利関係」の解き方をご紹介させていただきました。
- 外国語の学習と近いものという認識を持つ
- 登場人物の中で誰が1番かわいそうかを考える
- この決まりが無かったら困ったことになる。という具体例を考える
この考え方を覚えておくと、難しすぎて全然わからない問題も、正解できる確率が上がります。
慣れてくると権利関係は意外と楽しい一面もあるので、ぜひ頑張ってみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ご不明点やご要望などございましたらコメントください。
よろしくお願いいたしますm(__)m