お家づくり

お家の頭金って貯めるべき?賃貸暮らしの方向けにお話します。

ママ様

お家づくりをするときって、頭金いくら用意すればいいの?

生活のこととか子供のことでお金もかかるから、出来ればそんなに出したくないなあ。

かといってアパートじゃ手狭になってきたし、どうすればいいんだろう。



今回は、現役住宅営業マンが

  • 頭金はいくら出せばいいか
  • 頭金ゼロは可能か
  • 頭金は貯めたほうがいいのか

この辺りを書いていきます。


で、突き詰めていくとどうしても現在の収入とか家族構成とか年齢とかによって、

結論:人による

という感じになってしまうので、この記事では

  • 現在賃貸アパートや賃貸マンションなどで暮らしている
  • 土地探しからの計画
  • 35年ローンを組める年齢

という前提で進めます。

ただ該当しない方でも参考になると思いますので、ちらっと覗いてみてください。


それでは、よろしくお願いいたします。



お家の頭金っていくら必要?賃貸暮らしの方向けにお話します。

結論からお話しすると、

Q1.頭金っていくらくらい?

A1.これがなくなっても3~6カ月は生活に困らない。という額で設定してください。



Q2.頭金ゼロは可能?

A2.可能です。



Q3.頭金は貯めたほうがいい?

A3.貯めなくて良いです。



Q1の頭金の額自体は完全にその人のお財布の中身によるので、金額の指定はないです。

生活に無理のない範囲でお考え下さい。


Q2についてはちょっと注意が必要です。

「最終的に手元に残るので実質頭金ゼロですよ。」

ということは可能なのですが、貯金もゼロだと結構キビしいです。

  • 土地の手付金(土地代金の5~20%。不動産屋さんによります。交渉可能)
  • 建築会社への契約金(10~200万円くらい。建築会社によります。交渉可能)

このくらいはいったん手元から出す覚悟が必要です。



実は、Q3の頭金は貯めなくて良い。

というのが今回の本題ですので、根拠など深掘りしていきます。



頭金は貯めなくて良い。その理由とは

よく「家の総額の2割くらいは頭金を用意したほうがいい」と言われます。

例えば3000万円の総額だった場合、2割というと600万円。

ママ様

そんなに出す余裕は無いよ…


今現在で貯金が1000万円くらいある人は出してもいいかもしれませんが、正直キビしいと思う方が多いのではないでしょうか。


だからと言って、これから貯めたほうがいいか。

と言われると、貯めるくらいなら住宅ローンを多めに組んで返済していった方が得策です。

と答えます。



理由は、3つあります。

  • 家賃を払い続けるデメリットの方が大きい
  • 昔に比べて頭金の価値が減った
  • 年齢が若いほうがライフプランを立てやすい

詳しく解説していきます。


家賃を払い続けるデメリットの方が大きい

頭金を払わないということはその分多く住宅ローンを借りる事になります。

例えば、100万円借りて金利1%、35年返済とすると返済総額は1,185,599円になります。

つまり、18万5599円の利息を払わなければいけません。



もし100万円を1年間で貯めて頭金にあてたとすると、その18万5599円はかからない。ということになります。

ただし、その場合1年間余計に家賃を払わなければいけません。

家賃8万円だとしたら12カ月で96万円。


単純にお金の話だけであれば、家賃を払うよりも住宅ローンを多く借りて利息を支払ったほうが安い。

ということになることが多いのです。



昔に比べて頭金の価値が減った

頭金の価値は、その時の金利状況に依存します。

そもそも頭金を入れるメリットは

  • 借入額が下がるので月々の返済額が下がる
  • 頭金の分は利息がかからない

大きい部分はこの2点です。


この記事を書いている2020年は、全期間固定金利でも1%くらいです。

それが30年前にさかのぼると、5~8%くらいでした。

ママ様

数%の差なんだから、大したことないでしょ。


と思う方もいるかもしれませんが、結構な差です。


3000万円を金利1%で借りて、35年返済にした場合は月々返済が8万4685円。

3000万円を金利5%で借りて、35年返済にした場合は月々返済が15万1406円。

金利は4%しか違わないのに支払いは倍近くになってしまうという…

なので、少しでも頭金を多く入れて支払額を下げる必要がありました。

では頭金を500万円支払って、借入額を2500万円にした場合はどうでしょうか。

2500万円を金利1%で借りて、35年返済にした場合は月々返済が7万571円。

2500万円を金利5%で借りて、35年返済にした場合は月々返済が12万6171円。



金利1%の時は頭金500万円支払った結果、月々返済額が1万4114円しか下がらなかったのに対して、金利5%の時は2万5235円も下がりました。

つまり、金利が低くなればなるほど頭金を支払う効果も低くなる。

ということが言えます。


利息を含めた総返済額も同じで、金利が低ければ支払う利息が減るので頭金の効果も低くなっていきます。


2020年は低金利時代の真っただ中ですので、個人的にはわざわざ頭金のために貯金するくらいであれば、多く住宅ローンを借りて余裕があるときに繰り上げ返済をねらう。

という方法をオススメします。



年齢が若い方がライフプランを立てやすい

「時は金なり」この言葉は住宅ローンにも当てはまります。

同じ35年ローンだとしても、20歳から返済を始めるのと40歳から始めるのでは、支払い方が全然違います。

20歳から始めると、繰り上げ返済をしなくても余裕で定年までに払い終わります。

これが40歳から始めると、どこかで繰り上げ返済を必ず狙っていかないと定年までに完済が難しくなります。



頭金を貯めるのに20年もかかることはないと思いますが、たとえ数年の差だとしてもかなり有利に働きます。



まとめ

今回は「頭金を貯めたほうがいいか?」という疑問についてお答えしました。

まとめると、

  • 先延ばしにする理由がないのであれば、頭金を貯めるよりその分多く住宅ローンを組んだ方が良い
  • 頭金ゼロは可能だが、建築会社への契約金と土地の手付金を払うくらいの貯金は必要
  • もし頭金を出すようであれば、3~6カ月程度は生活が出来るような見通しを立てる

以上です。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。



何かご不明点やご要望があればコメントくださいませ。

よろしくお願いいたしますm(__)m


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